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香水の話-1

香水はつける人とつけない人で大きく分かれると思いますが、わたしは大好きです。

きっかけも、人それぞれでしょうね。はじめて香水をつけた頃から現在まで、数回にわたって書いていきたいとおもいます。



香水をつけ始めたのは中学生のとき。同じ塾の男の子からなんとも言えないいい香りがして、勇気を振り絞って尋ねたらBVLGARIのPOUR HOMMEだと教えてくれた。

香りを身に纏うって、なんて素敵なんだろうと胸がいっぱいになった。何にでもすぐ心が動く年齢だった。同じ香りをわたしも手に入れたくて仕方がなかった。


おずおずと足を踏み入れたフレグランスショップで、POUR HOMMEはユニセックスなので女性でも素敵ですよ、と言われて迷わず購入。なんだか大人になったようで、心地が良かった。 

早く卒業したくて仕方のなかった中学校に、小瓶にわけて持って行き、どうしても我慢のならないときに蓋を開けて香りを楽しんだ。


香りは記憶に深く染み込むもので、街中でPOUR HOMMEの微かな香りがすると、あの頃のどうしようもない気恥ずかしさとか早く大人になりたかった気持ちが、意図せずして蘇ってくる。


今考えれば、その子は明らかにつけすぎだったし、半分ほど中身の残った香水瓶はどこかへ行ってしまった。それでもあのとき新しい世界を見せてくれた彼には、じつはちょっと感謝している。